「聖マルティンの家」における ~コロナ禍の中で~

聖マルティンの家でも、エルピス会便りでお伝えした通り、

じわりじわりとコロナ禍の影響を受けています。

その現状を、ボリビアから届いた声やご支援者さまから頂いた情報を、

時系列で書き連ねてみたいと思います。

出来るだけ現地からの生の声をお届けしたいので、そのままお送りします。

(※意思疎通が上手くいかず、不明瞭な記事もあるかと思いますが、なにとぞご了承下さい。)


2020年6月16日着信

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6月12日にBOLIVIAのコロナビールス感染者数が、

日本の感染者数を追い抜き、今、世界ランキング218か国中48位になってしまいました。

こんな事で勝ってもうれしくないニュースです。

南米はどの国も今どんどん感染者数が増えています。

BOLIVIAは毎日1000人くらい増えています。

いつまで続くのでしょう。

一番の問題は、衛生観念がないうえに、

いまだにこのビールスが大統領の作り話だと信じ込んでいる人がたくさんいるということです。

ですから気を付けようともしないのです。

困ったものです。

みんなの苦情が多くとうとう外出禁止令もだいぶ緩められました。

ですからもっと心配です。

 

ご支援者の多くの方々に感謝します。感謝します。

一日も欠かすことなく夕方5時から40分くらいみんなで祈ります。

皆さんへの感謝と保護を願うことを忘れたことはありません。

子供たちにとってこの時間はとてもうれしいひと時です。

日本の皆さん信じられますか?

嘘ではないんですよ。

この障害を持つ子たちは、本当に神様を感じその時を待ち焦がれています。

ですから彼らの祈りもまっすぐ聞き入れられます。

私たちはそんな環境に居れることの幸せを体験させてもらっています。


2020年8月13日着信

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ボリビアは今コロナ患者がどんどん増えています。

そんな大変な時に大統領選挙をしろとEVO支持の市民が国中130か所以上もの場所で道路封鎖をし、

ダイナマイトやけん銃ナイフなどをもって国内の反乱を目的にした行動をして人々をあおっています。

この道路封鎖で、食料、医療、特に酸素吸入用ガスなどが道路で足止めされ酸素吸入ができずに、

新生児や、コロナの重症患者が何人もなくなっています。

本当に悲しい状態です。

そんな暴動で警察に捕まった人たちの3分の1がコロナの感染者だというのですから話になりません。

急に野菜の値段が4倍、5倍に跳ね上がりました。

今やっと寒さがし越し落ち着いて私たちの畑にもやっと種を植えたばかりなので、

野菜も高いのを買わなければいけません。

まだまだBOLIVIAの遅れが目立ちます。


2020年9月11日ご支援者さまより転送

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来週Josueが小さい足の手術をするために血液検査をしたらなんと!

コロナの陽性反応が出てみんな大騒ぎです。

彼を隔離しましたが、問題は誰がこのコロナをここにもって来たかです。

私を含め職員の誰かが持って来ていることは確かです。

これから困るのが職員の勤務体制です。

もし大半が感染していたら・・・。

明日全員検査をします。感染が少ないことを祈ってください。

みんなにも伝えてください。お願いします。


2020年9月15日ご支援者様より情報

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コロナ検査の結果出ました。

 

【陽性】

マルガリタ、ホスエ(ほとんど治りかけ)、ロサリア、グラシエラ、パオラ、アリソン、

職員はサンリアン(かなり強い菌反応が出た)、フリエタ、マリア

・・・の9人です。

昭子さんは陰性でよかったです!

陽性者園内隔離対応になります。

シエロは陰性でしたが、不衛生な子だしサンリアンと濃厚接触しているので陽性になる可能性あり。

マルガリタによるとマリアルスは今、普通でいるとのこと。


2020年9月17日ご支援者さまより転送

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元気です。何て言って。

もうくたくたですのでもっと注意しなければです。

検査結果報告します。

 

◆利用者 現在陽性 6名

いつの間にかコロナにかかって治って抗体が出来ているもの 5名

まだかかっていない者 3名

◆職員 現在陽性 3名

いつの間にかかかって治って抗体が出来ているもの 3名

まだかかっていない者 3名

 

私の家は日本人のように、

たくさん無農薬野菜を食べさせるから抵抗力があるのかな。

とにかく職員も減ってこれからが戦いです。


2020年9月18日ご支援者さまより転送

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(コロナの抗体検査が)100ドルでするところもあるようですが、

私たちは職員の同級生に頼んで特別安くしてもらって50ドル以下でしてもらいました。

これからもその人にいろいろな検査を頼むかもしれません。

今日私は24時間勤務中です。

年を感じます。足腰痛くて、、、でも人がいないのでやるしかないです。

もう私も感染してるでしょうと思います。

だってこの子達に触れずに過ごすことなど無理ですからね。

また、今日陰性だったROSALIAが微熱を出しています。

重症にならなければみんなかかってしまっていいように思いますが。

問題は職員がかかれば仕事に来なくなることです。

こんな状態のCAPEDISに仕事に来たい人などいませんからね。

神様助けてくださーい。


2020年9月25日ご支援者様より転送

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(昭子さんより)

まあ、年には勝てないと痛感。

体力が続かない。

それにこれはコロナにかかった症状なのか。

足も腰も頭さえ痛くなってきました。

それで、1週間休ませていた職員とバトンタッチし、

私が1週間休むぞと決めたのに休むどころか仕事が増えるばかり。

まあ死ぬまでロバのように働くしかないです。

働いているうちは元気になるのでそれがいい薬です。ハハハ。

今月いっぱいで隔離をやめて、

前のように子供たちを一緒にし職員も全員24時間勤務(4日交代)にしようと思います。

少しきついですが、3日休むほうがいいようです。

明日TIQUIPAYAの病院から先生が来る予定です。

ほかの先生からJOSE(ホセ)は少し肺に雑音があるといわれました。

他の子たちにもそんなことがありませんように。

10月12日にもう一度検査をします。

ただ今度は神父様の国イタリアからの援助でタダでしてもらえることになりました。

またサンフアン(サンタクルス県にお住いの日系の方々)からも寄付金頂きました。

感謝です。

みんなに支えられて感謝です。

もちろん日本の皆さんも! ありがとうございます。

哀しいニュースは、

SILVIAのお父さんがたった1晩ぐわいが悪くなって次の日の昼にはなくなったことです。

本当にコロナは怖いですね。

さあもう寝ます。SHOKO


2020年9月26日受信

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皆様方の祈りと支援に心から感謝します。

障害がある子たちですからより愛情に関して敏感です。

今2階には6人の感染陽性の子供たちがいますが1階にいる、

陰性あるいは抗体ができている子たちが、

2階へ通じるスロープの行き止まりになっているところから動こうとしない姿を見ると、

私たちもつらくなります。

また2階にいる子たちも長い間そこから1階を見つめ話しかけてきます。

あと少しの辛抱です。そこを理解できず今日は1階も2階も何人も泣き叫んでいました。

今日近くにある市のコロナ担当の病院から2名の医者が来てみてくれました。

特に危ない患者はいないが今月いっぱい隔離が必要とのこと。

あと5日の辛抱です。

そのあとみんな一緒に落ち着くことでしょう。

今日はROSMERYの26歳の誕生日でしたがあまりうれしくない誕生日でした。

彼女は陰性でしたが今日すぐ結果が出る検査をしてもらい、

また陰性だったので誕生日プレゼントに車で買い物に出かけました。

6か月ぶりの外出です。

いろいろ好きなものを買ってやっと機嫌がよくなりました。

また自分で選んだスニーカーを店から履いて帰り大満足です。

このように泣いたり笑ったり。


2020年9月28日受信

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今日は少し残念なニュースMARIA LUZが入院しました。

コロナではありません。

お祈りください。

早い退院を・・・


2020年10月4日受信

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9月29日火曜日夕方から、

本当に突然、そして急に風邪の症状が出て、その日から自分の部屋で自己隔離を始めました。

昨日10月2日にコロナの検査をして、今日夕方6時半に陰性の結果が出ましたので、

明日から安心して部屋から出られます。

ただうちの子たちのうち3人がやっぱり風邪の症状で熱が出ているとのこと。新たな心配です。

MARIALUZは10月1日に退院しました。

重度の貧血で体力がなく早急に点滴をする必要があったので体力が回復するまで入院させました。

私もこの数日部屋から出ませんでしたので代わりにほかの人に迎えに行ってもらいました。

まだまだ心配の種はなくなりません。SHOKO

 


2020年10月16日支援者様より受信

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マルガリータによると、

12日の検査では「聖マルティンの家」のみんな陰性だったから、

ご心配なくと伝えて!

とのことでした。

 

皆様の応援とお祈りが届いたようです。

有難うございました!!


2020年10月20日支援者様より転送

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皆様

10月12日に全員2度目のCOV19の検査をしました。

全員陰性です。が、少し変です。

前回の検査では抗体ができている人が6人いたのですが、

前回の陽性者が治ったとしても少なくとも16人が抗体ありと出るはずなのに、

たったの2人だけが抗体を持っている結果が出ました。

今日結果用紙を取りに行ったら簡単な検査だったようでがっかりです。

きちんとした検査をしたものだと信じていたのですが。

ただどちらにしてもみんな大した症状も出ずこの場を乗り越えてくれてひとまず安心しています。

第2次感染が世界中で広がっているニュースを聞いていますので油断はできませんが。

 

次に大統領選挙後の危険行動もなく無事選挙が済みました。

結果はEVOの党のLUIS ARSEが50%以上を獲得して当選しました。

正式な結果は数日後のようですが。

私も含めて国民の40%の人たちは今後中国のように進んでいかねばいいがと心配しています。

特にこの党は障がいを持つ人たちを、

国に何の利益ももたらさない厄介者と思っているのでどれだけの支援が得られるのかが心配です。

 

さて、JOSUEの学費にとお金を送ってくださっている方にくれぐれもお礼の気持ちを伝えてください。

このコロナ騒動で延期されていたJOSUEのひざの手術をしようと思っています。

よく説明できませんがひざが伸ばせるようにひざの後ろをどうかするようです。

このために使わせていただきますと。

 

MARIA LUZも退院後少し食事の量を増やしているように見えます。

そうしてもらわないと私たちも困ります。食事でとれる栄養を薬にばかり頼ってはこまります。

お金も随分かかりました。ただ入院させられたことでその後ずいぶん元気がなくなりましたが。

 

次はGRANJAのニュース。

今日本当に何か月ぶりに野菜を日本人に売りに行きました。

これから少しずつ畑の収入を増やしていかねばです。

支払う給料のお金さえ稼げないので16日に子豚を9匹売りました。それでもやっと1か月分の給料です。

9月19日EmilioとSoniaに9人目の子が生まれました。女の子です。名前はFatimaちゃん今日で1か月です。

 

生まれたのは家で、ちょうどその時Emilioと2人の子は早朝Canchaに買い物に行っており、

Soniaは携帯もなく近所の人に頼んでEmilioに連絡し、

Emilioは救急車を探して(ここでは簡単に救急車は動かないし大金を取られる。)家に帰り、

赤ちゃんもへその緒をつけた状態で病院に行くという大変な騒動だったようです。

私も駆けつけたかったのですがうちもコロナで動けないし。

赤ちゃんだけが何かの理由で入院させるように言われたが、

病院でコロナに感染しないか心配して親子で5日間赤ちゃんに注射をしに通ったそうです。

その後すくすく元気に育っています。

 

今日はここまでずいぶんかかって書いています。

                           野原


2020年11月16日受信

※俵がボリビアへ電話するも、3日連続で誰も電話を取らない状態が続いたことから心配し、

 ローナル氏を通じて連絡してもらったことに対する返信

 

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心配かけてすみません

いつものことで、今、風が強く吹く時期で電話線が切られてか不通になっています。

先週から電話局にお願いしていますが、、、,

ということでご心配なく。

それよりも日本で何かあったのでしょうか?

 

神様はいつも私たちの事を心配してくださる。といつも感じています。

うれしい話です。

シスターたちから無料で借りている畑の一部(約1000㎡程)に3か月ほど前じゃがいもとそら豆の種を植えました。

ところが今年約35年ぶりにシスターたちの土地の地域の多くの場所から地下水があふれ出て、

それが(乾季なのに)7か月続きこの地域に大変な打撃を与えました。

でも私たちの植えた種は水を1回もやることなくすごく大きなジャガイモと、

大きな実をつけたそら豆の収穫ができ売ることができました。50キロ袋それぞれ5袋も。

それだけでなく前回植えたじゃがいもの収穫されずに残った小さいのが土の中にあったのでしょうか、

それもあちこちで収穫してよい状態になっていることを発見、

来週その収穫に子供たちと行く予定です。

 

11月3日のサンマルティンのお祝い日に主任神父様が私達の家でミサを立ててくれました。

その日にエミリオさんの9人目の子供(9月19日生まれ女の子)ファティマちゃんの洗礼式も、

私が代母になってしてもらいました。これも神様からの贈り物です。

 

畑でも豚たちの出産ラッシュです。つい最近も10匹生まれました。

10月に子豚を7匹売りましたが少し大きくなった12匹の子豚を合わせて現在22匹の子豚がいます。

これも大きな収入源です。

またアスパラガスを今年初めてサンタクルースで売ってもらい今までの2倍以上の値段で売れましたこれも感謝。

 

もう1か月で2020年も終わろうとしています。

1月の土砂災害から始まってコロナ、皆さんにも大変心配をかけた年でしたね。

 

その後今日にいたるまでほとんどみんな家から出ることもできず精神的にもストレスが溜まって大変です。

12月にはどこかに遠足に行こうかと話しているところです。

 

追伸

今年もクリスマスカード送れません。

去年と同じで郵便局が日本行きの普通郵送をしなくなりました。