「聖マルティンの家」 の 2022年

ここ数年、恒例のようになった水害から始まり、

世界中を席巻したコロナに「聖マルティンの家」のみんなと野原昭子さんも巻き込まれ・・・と、

いろいろあった2021年を超えて、2022年がスタートしました。

新たな日々に向けて、エルピス会は、皆様とともに「聖マルティンの家」を見つめ続けます。

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2022年11月21日着信

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①113日は聖マルティンのお祝い日で、

私たちの家が正式に法人として動き出して23年になる大きな節目になる日でもあります。

その日は、休みの職員もみな参加して、2人の司祭の司式のもと感謝のミサが捧げられました。

昼食は皆の要望で、だれもが大好きなカレーを前日から総出で準備して炊いただけあって大好評。

ほとんどお替りしてすぐに鍋が空に。

初めてカレーを食べた2人の神父様までお替りして、おいしいおいしいと言ってくれました。

そのあとはみんなが好きな歌や、踊りに興じていました。

恵みの一日が過ぎました。

 

前回お知らせしたと思いますが、ファニーさんが11月4日に母親と一緒に病院からそのまま家に帰りました。

前にも書きましたが良くなったわけではなく、むしろ治る見込みがないばかりか、

余命いくばくの日々を家族と過ごした方がいいだろうとの病院側からの勧めでもあります。

本人は家で誰が世話してくれるか不安がっていましたが、

すべてを受け入れワゴン車にマットレスをひいて寝て状態で帰っていきました。

 

3つ目も悲しいニュースです。

20年以上も私たちと共にいて協力してくれた障がい者のアベルさんが、

腎臓病末期の長い病院での闘病生活の後、1118日に神様のもとへ旅立ちました。

 

CAPEDISという名前の名付けの親でもあり、

先月104日は56歳の誕生日でしたが、残念なことに病院から退院することもできませんでした。

ご冥福をお祈りください。


2022年10月31日着信

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①FANNYの病状が悪化して10月10日にまた入院しました。

 検査の結果腫瘍が大きくなりもう手の施しようがないとのこと。

 田舎から母親にも来てもらい医者とも話して、最後は家族のもとで過ごすようにとの医師の勧めを受け、

 11月4日に田舎に連れて帰ることにほぼ決まりました。

 1週間ほど前に突然目が完全に見えなくなり、光さえ感じられなくなったと言った数日後には、

 足に力が入らず歩くことさえできなくなりました。勿論手にも力が入らなくなり日々つらい時を過ごしています。

 手の施しようがないと言いながら、その医師から5000㌦ほどもかかる治療法を試したいといわれたようですが、

 母親はもちろん私たちの方にもそんな大金は持ち合わせがないので、残念ですがあきらめてもらうことにしました。

 とても悲しいニュースです。

 

②10月3日、日本からお二人のボランティアさんが無事コチャバンバに到着しました。

 11月24日までBOLIVIA にいる予定です。

 おひとりは初めての南米のようでいろいろと旅行を計画しています。

 勿論ここで子供たちと過ごしたり一緒に畑で働いてくれたり助かってます。

 もうひとりのボランティアさんはみんなが知っている人なのでお互い楽しくやってますよ。

 日本に帰ってから彼女たちからの感想も聞いてくださいね。

 

③4年ぶり?にみんなでクリスマスカード作りしてます。

 ここから日本に送る郵便システムがなくなって出せなかったのですが、

 今回ボランティアさんたちが11月末に帰るときに持って行ってくれるということで、

 その善意に甘えることにしました。お楽しみに。


2022年9月29日着信

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9月こちらは春、たくさんの行事が行われます。

私たちの住むコチャバンバ県の212年目の記念日は9月14日。

ティキパイヤ市の65年目の記念日は9月23日。

9月21日は春分の日、学生たちの日、恋人たちの春なので毎週結婚式でいっぱい。

うちの職員も2組が結婚式をあげました。

うちのほかの職員とお祝いの会場に行った子たちは夜中の2時ころ満足して帰ってきました。

これもいい経験ですね。そして9月25日はRosmaryの28歳の誕生日。

と盛りだくさんの月でした。

踊っている衣装はコチャバンバの民族衣装で障がい者の学校で行われたお祝い風景の写真です。

 

●今月から3人のボランティアが来てくれます。

 2人は神学生です(神父になる準備をしています)。

 彼らは毎週土曜に6時間子供の世話をしてくれ、

 家のあちこちのペンキ塗りも頼んでいます。

 助かります。

 もう1人は韓国人のシスターで週2回、半日来てくれます。

 スペイン語になれるというシスターの意向と、

 子供たちと多く触れ合ってもらうという、

 私たちの思いです。

 

●もう約1か月、

 あちこちの歩道の工事と整備が行われていますが、

 私たちの小さな店にくるお客さんの足にも影響が出、

 そのうえ毎週売りに行っていた、

 畑の野菜売りもできなくなり困っています。

 

 

●今日も20袋のアスパラガスをサンタクルースに。

 ここコチャバンバより高く売れるので助かります。                                                                                                                                                                                          皆様へよろしくお伝えください。    野原



2022年8月26日着信

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①8月6日はBOLIVIAの独立記念日。
 そしてその日はRONALDの26歳の誕生日。
 顎髭を生やし、髪をインカの人のように伸ばして、
 みつあみして4年前より太り貫禄が出てきました。
③数人の職員がコロナに感染。検査でその他、
 何人かの子供たちも感染していることがわかり、
 ELENA,ROSMERY,PAOLAが、
 1日炊事を引き受けることになりました。
 味も抜群で職員なしでも行けそうです😃
 (今回は風邪をひいた時のような症状ですぎました。)

 

 

 

⑤私の畑での様子を少し。
 毎日朝と夕方の2回薪で豚のエサ焚き、
 そのあと野菜の水まき
   (アスパラガスの収穫が少しづつ増えてきました。)
 卵の収穫数回
 (今約125羽の鶏が裏庭に放たれ、
     あちこちで毎日約60個の卵を産んでいます。)
 やっと寒さが厳しくなくなり、
 春の兆しが見えてきましたので、
 EMILIOさんの種まきの仕事が増えています。
②8月12日はROSALIA ちゃんの22歳の誕生日、
 それこそ4年ぶりにみんなで公園に行って、
 思う存分遊具に乗って遊んできました。
 家に帰りついたら一人で、
 テレビの部屋のソファーに横になって寝ていました。
 それほど満足した1日だったようです。
④FANNY(18歳)脳に腫瘍ができ4回も手術を受けた後、
 私の家にきて約1年。
 最近強く頭痛を訴えるようになり、
 しかも倒れて歩けない状態になり救急搬送、
 19日入院しました。
 まだ検査をいろいろしていますが、
 腫瘍が大きくなっており手術の必要がありそうです。
 お祈りください。


2022年7月30日着信

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① 7月10日のバザー、結果から言うと前年より収入が減って少し残念でした。

 まだコロナの影響が続きあまり人が混む場所に行きたくないということでしょう。

 寄付金は前年に比べ多く頂いたのですが、

 6品の料理すべて100皿分用意したにもかかわらず、売り上げはすべて60皿程度で残った料理が多すぎました。

 ただ全職員の協力はとても素晴らしいものでしたよ。

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② サンタクルースの日本人移住地の数人の方から今年もたくさんの米と籾殻の寄付が届きました。

 たまたま子供たちが畑に行く日だったのでワイワイ大はしゃぎをして作業しました。

 2俵の米袋(約100kg)を担いでいるのはEMILIOさんいつも頼もしい働きぶりです。感謝

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③  23日はAlisonちゃんの15歳の誕生日のお祝い。

 日本の20歳の誕生日のように大人の仲間入り?の様な通常の誕生日ではないお祝いをします。

 特に踊りの好きな皆夕方5時過ぎまで踊ったり食べたり、

 Alisonちゃんの前居た施設の人も来てくれ幸せな1日を過ごしました。

※写真はクリックで拡大します※


2022年7月2日着信
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どこも不況の真っただ中で、
店の売り上げもまだまだ伸び切れていません。
畑も今は冬で野菜なども凍結し、鶏も凍死したり卵も産まなくなり、収入が支出以下の最悪の状態です。
7月の10日にまたバザーをします。多くの協力者が寄付してくれています。
明日7月3日、3か所の教会に3つのグループに分かれ全員、食券売りと寄付集めに出かけます。
子供たちは遠足気分で大喜びです。
成功をお祈りください。
皆様にくれぐれもよろしくお伝えください。       野原
←10日のバザーのポスター

2022年5月着信(※エルピス会の理事会総会向けに近況をやり取りしたものを筆者がまとめました)
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さて、CAPEDISを支援してくださるすべての方々に心から感謝しています。
この不況の中、本当にたくさんの献金があったこと私もびっくりしています。
いま世界の情勢が悪くなっていますが、BOLIVIAも例外ではありません。
5月1日に給料を4%上げるようにと決まり、今年の1月分からの支払いをしなければなりません。
と、同時にすべての物価が上がり始めました。どうなるか今月の動きが注目されます。
毎年物価が少しづつ上がり、今は1ドルで13個のパンしか買えませんが、
小麦粉の値段が急激に上がり今新しい値段の検討中です。
【例】ニワトリ1羽=25Bsだったのが今は35Bs(約5$)
   小麦粉45kg袋 =165Bsだったのが今は240Bs(約35$)
(※Bsはボリビアの通貨単位:ボリビアーノ。1Bsは大体20円くらい)
こんな状況の中で7月の10日にまたバザーを計画しています。
成功をお祈りください。協力してくれる人がいますように。
畑の野菜や卵、豚、鶏などで食べ物に不足することはあまりないでしょうが、
やはり人件費はこたえます。
節約のために家でパンを焼いています。
人件費があまり上がらないように職員には話して、
4年働いたら一度解雇した形にして(書類上)、退職金を払い、
1か月半後にまた雇う方式をとっています。
(実際は働き続けていますからその人の給料は私の出費となります。)
今年も3人がそのような形で行います。
話は変わり
①職員の給料が3%上がりました。が、
 最低給料が4%増しになったためほとんどのうちの職員は4%増しになります。
②それに加えて今年2人の職員が妊娠中(うち1人は?)ということで通常の給料以外に、
 この2人の為だけに1年間で1万4千㌦ほどの予算追加が必要になります。
 (日本のことはわかりませんが、ここでは妊娠中毎月、約1か月に受ける最低給料分の食料が配布されます。
  勿論雇い主の負担で国が決めた物資が配られます。
  出産前後3か月の休みとその期間の代わりの職員をうめる義務。
  子供が無事生まれたらお祝いとして給料以外に1か月分給料と同じ額のお祝い金の支払い。
  それからも赤ちゃんの1歳の誕生日までまた食糧物資の給付と続きます。)
 ③BOLIVIAも冬に入り、学校も冬時間(30分遅く始まる。)になりました。
 2,3日寒い日が続き朝は0度にまで下がり、ジャガイモの苗も半分くらい霜にやられて枯れてしまいました。
 悔しい限りです。
 今年の冬は100年に1度の寒い冬になるとか言われていますのでみんな心配しています。
 防寒具を買うように言ったところです。早速風邪をひいて今週2人学校を休ませました。
④グラシエラちゃん(1日に何度もけいれんを起こしていた子)
 やっと太ってきたのにまた食事がとれないようになり、重度の貧血状態。
 どんなに工夫して食事を作ってもダメですべて嘔吐しています。
 早くいろいろな検査をしてこの状態から抜け出させなければですが、
 ここの病院のシステムが悪く日にちだけが経って心配しています。
 良い病院ではお金がかかるので仕方ないです。これも悔しい一面です。
こちらの物価がわかりやすいように写真と例を示します。
パン13個で1ドル。
または、
ラーメン2袋で1ドルです。
などなど今回は良いニュースを書くことができませんでしたね。ごめんなさい。

2022年4月11日着信
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(注:数日前ローマ字で”急に日本語入力が出来なくなった”とだけ連絡アリ)
やっと日本語が出るようになりました。
数日前に写真を送ったと思います。
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①カーニバルの準備をしているところ、お祝い
②畑で初めて大きな品種のブドウができた喜びの顔
③joseが4月1日に胆石の手術をしました。
   たくさんの小石がいっぱいでびっくりしました。
 ただ医学の進歩で傷口は小さく次の日には退院できその後も元気です。

 

 

 

 

 

 

 

④3か月分のおむつ購入。

   おむつを使う者皆、自分で倉庫まで運ぶこと。喜んで運びました。


⑤Rosaliaちゃん学校に行かないのでいつも機嫌悪くしていたので、
 職員が毎日近くの地域の図書館に行って、
 1時間ほどおもちゃなど使っての特別な対応をするようになってやっと落ち着きました。
 彼女はまだ学校に行けるほど行動の制御ができないので。
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ここBOLIVIAで少しづつですが寄付してくださる方が増えていることを皆で感謝しています。
それから、年末にお知らせしたクリスマスのパネトンは全部売り、
もっと売りたかったのですがもう在庫がないといわれました。
私たちはあまり商売が上手でなく安く売りすぎたみたいです。
でも買う方は喜んで買ってくれましたよ。
ウクライナの戦争皆で心を痛めて祈っています。
それではまた
                               野原

2022年3月4日支援者様より着信

(電話の内容を編者が編集)

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日本時間の3日の朝、昭子さんから電話が来て話しました。

すごい早口で、口をはさめないほどで、とても元気そうでした。

 

左の果物の写真は、

右は昭子さんがイチジクをカペディスの農場に植えたのもの、

左の黄色は枇杷の実で、去年から収穫できるように成長したそうです。

昭子さんが是非見せたいと送ってくれました。

 

カペディスの子どもたちは、グラシエラ、ロサリア、古着の店をやっているマリア・ルース、

この3人以外は、みんな障碍者の支援校に通っているそうです。

アパートで独り暮らしをしているローナルは今、オペレーターの仕事をしているとのこと。

 

(ローナルは自作自演の歌をレストランやイベント会場で歌うことで収入を得ていましたが、

    コロナ禍の状況で仕事がほとんどなく、彼の友人の勧めでオペレーターの仕事を得たそうです)

 

先のお知らせにありました、

ホスエの誕生日のプレゼントに、

昭子さんが電動車いすを買い与えた時、

 

わがままを言わないこと、

癇癪を起さないことを約束し、

尿や便のおもらしもなくなったとか。

 

右の動画は、

3月3日が昭子さんの誕生日!だったのを、

聖マルティンの家の皆でお祝いしているところだそうです。

皆元気そうですね!



2022年2月13日支援者様より着信

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(2月が誕生日のJosueをお祝いするメールをお送りになったご支援者様に対して)

 

Josue はカードをとても喜んでいました。

2月2日は3人が誕生日で、その日ミサを家で立ててもらいました。

そして誕生日プレゼントは、彼がずっと前から願っていた電動車いすにしました。

彼が色々なわがままを言わなくなったら、と、毎日祈ること、が条件で、

1ヶ月前から職員がチェックしてOKがでました。ミサのあと神父様に祝福してもらいました。

1ヶ月以内にうまく操作できなかったらRONARUDに譲るからといっていたのですが、

もうすっかり使いこなしています。

職員もみんなJOSUEに運転できるはずないと言っていたのですが、彼の才能を改めて認めた次第です。

写真送りますね。

私はその操作わわからないので他の人にしてもらいます。

 

※写真クリックで拡大します


2022年2月13日着信

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いつも返事が遅くなってごめんなさい。
私はほぼ毎日畑にいます。
理由は、うちの隣の土地の地主が突然現れ、しかも2人も。
彼らの土地争いがあり、警察や、役所の人も来て毎日心配でしたが、
やっと解決ついたのか、塀を立て始め、それから家も。毎日10人くらいの左官が働き始めました。
うちと隣の土地は、彼らの方の土の塀で仕切られていたのですが、
塀が壊され、まともに家が丸見えになってしまいましたので、畑を空けるわけにはいかず。
もう1つの理由は、11年働いてもらったEmilioの奥さんに1月いっぱいでやめてもらったため、
畑の仕事が増えたためです。出費を減らすため。
この畑のことは問題いっぱいですが、やっと野菜もよくできるようになり、
しかも無農薬でこれをもっとよく利用したいとの欲も増え、、、
ただCAPEDISをほったらかしにしてと毎日葛藤です。
さて写真を送りましたが、今年から障がい者の学校に6人、盲学校に2人、
夜間高校に1人通うようになり、家に残るのはMaria luzと2人の学校にも通えない重度障害の女の子です。
といってもまだコロナの影響を考え時々インターネットでの授業が行われています。
皆本当に嬉しそうに出かけていますヨ。

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土砂災害の事心配してくださいましたが、今年は家の近くは今のところ大丈夫です。

私達の住むティキパイヤ市は何箇所か大きな被害を受けています。
もうそろそろ雨季も落ち着くでしょうと少し安心しています。
コロナの件も私達の周りではあまり心配するようなことは起こっていません。
私もワクチンを打たないつもりでいましたが、国の規制があるようになりましたので、
仕方なく2回接種済ませましたが、その後あまり調子がよくありませんがいつか元に戻るでしょう。
それではまた。皆様によろしくお伝えください。
野原

2022年1月10日着信

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今年もよろしくお願いします。

穏やかに年が明けましたと言いたいところですが、
大統領が新しい法令を出し、1月1日からCOVIのワクチン接種証明カードを、
すべての公共の場で提示することを義務付けました。
それにより多くのワクチン未接種者がワクチン接種の長い行列を作り、
また、あちこちで反対デモが起こり、この法令は1月26日まで延期になりました。
私も未接種なのでしなければ銀行にも行けません。
仕方ないと思い近くの診療所に行きましたがワクチンがまだ届いてないとのこと。
しかもワクチンを2回以上受けないとダメ見たいです。
今の政権ですからこのように少しづつ自由が奪われていきます。残念です。
野原