2013年8月 の 現地報告!です

※ 縦向きの写真が横向きのままアップロードされています ※

※ お見苦しいと思いますが、調整不能で申し訳ございません ※

【チャパレー県(capedisからは車で片道5時間)への旅】

 

 以前capedisを利用していたmiriamちゃんが、

3カ月前にお家に帰りまして、健康状態など確認すべく家庭訪問しました。

片道5時間で日帰り・・・早朝4時にcapedisを出発して、

9時に到着してあちらの畑や実家(もっと田舎)に訪問して・・・

せっかくなので有名どころも見学して、夜中の12時にcapedis着。

疲れましたぁ!

 

miriamちゃんは痩せていた。

筋力も落ちて、支えありで歩けていたのにピクリとも足を動かさなくなっていた。

「ママァ、パパァ、グァリグァリ・・」など話はじめていたのに、

何の反応もなく、うつろな目をしていた。

この家族にはいくつかの問題があるのですが、

母親が親として成長することやmiriamちゃんが家族とともに成長することは、

とても大切なことでもある。

でも基本は命。

どんな風に助けることができるのかみんなで考えるべきことです。

ですが、この話しには続きがあって、それはまた来月。

 


【建国記念日】

 8月6日はボリビアの建国記念日。

だからみんなで行進!

ちなみにコチャバンバ県記念日もティキパヤ区記念日もあります。

そんな公的な行進にまったく触れずに成長した私としては、

なぜにそんなに行進すると毎年ため息ですが、

何事も表に表したいボリビアらしい行事です。

 


【ウルクピーニャのマリア様のお祭り(カミナタ 歩け歩けです)】

 キリスト教国ならではのお祭りです。

詳しくは知りませんが、「ウルクピーニャ」は、

ケチュア語で「丘にいる、丘に現れた」という意味で、

マリアさまのご出現があったときに、

羊飼いのこども(田舎ではヒツジやヤギの世話は今でもこどもたちの仕事)

がそう叫んだそうです。

だから、みんな

「virgen de ulcupina ウルクピーニャのマリア様」

と呼んでいるらしいです。

勉強になります。

で、毎年8月はこのお祭りがあって、みんなお参りするわけです。

夜通し歩いて、お祈りするのもマリアさまへの賛美の一部。

 

あまりに大きいお祭りで、

商業的な要素も大いにあって信者としては問題を感じるところ。

でも、重要なのはやはりひとりひとりの想い。

様々な人々が同じところに集まって、違う思いを抱えている。

だけれど、ひとつになること、分け合うこと、助け合うこと、

そんなことをテーマに導く流れがあって、

すべての人が理解するわけではないけれど、

社会的に弱いとされる障害を抱えた子供たちと一緒にいる私は、

この期間にはたくさんの奇跡に触れるわけです。

マリア様はいつも私たちを助けてくれますが、

人間がマリア様に関わる機会が触れるとき、

その助け手は数知れないことを体験できるってことでしょうか。

 

 話はもどり、この日はみんなでご出現の場所付近の教会のミサにみんなで参加したあと、

capedisの大きなこどもたちが壁飾りを販売しているところです。

マルガリータとエルサが型に色づけしたものです。

エルサにとっては職業訓練の一部。

恥ずかしがって声を出せなかったのですが、

会計の責任者に任命して売上の確認まで彼女の仕事だと伝えると、

本来持ち合わせた強い責任感を発揮して、売っていました。

 


【誕生者】

 ミリアン、ゾナル、ロサリア、マルガリータ。

写真はロサリア。

この笑顔、最高ですね。

彼女の笑顔はいつもきらきらと輝いて、

澄んだ瞳でまるで高山の頂を流れる清水のようだといつも思ってしまいます。

「罪がない」ってこんな感じなんだ。

ま、彼女の基本的なコミュニケーションの方法は叩く、

なので周囲の人を毎日叩きまくってはいるのですがね(笑)

 

ちなみに彼女は今理学療法的には歩行の練習。

食事場面では車椅子から普通の椅子に座って、

食事が終わるまでじっとして(踊ったり、スプーンを投げたりせずに)

食べることを練習しています。

 


【練習中】

カローラはcapedisを利用する前は、

毎回誰かが食べ物を口に運んで食べていました。

でも知能はある程度高いし、相手をみて態度を変えるし、

自立の可能性が大きかったので、昨年から一人で食事をとる練習をしています。

まるでヘレン・ケラーみたいに彼女の手にむりやりスプーンを持たせるところから始まって、

泣いても腹が減っても自分でしかもスプーンで口に運ばない限りは、

食べ物は彼女の口には入らない!

で、今は見守りと声掛けで食べれるようになりました。

写真は手で食べてますから、後ろから「スプーン!」と言われる場面です。

 

 フアンナは例の他のことはすべて器用にこなすし、

学ぶ力も意欲もすばらしいのに、食べ物だけは泣き叫びながら食べちゃう子。

でも写真は泣きそう!でも頑張って口を開けて食べてる!場面です。

1歩前に進んだ貴重な瞬間、そして関わる私たちには大きな喜びの瞬間!

 


【ゲリラコンサート】

 マルガリータのお友達にミュージシャンがいるのですが、

彼はこの家の古い親友の一人。

10年くらい前からだそうで、こどもたちに会いに来て、

遊んで、歌ってみんなを癒して帰ります。

つい先週結婚しました。

この日も遊びに来て、夕食の時間に生演奏。

贅沢にも生演奏を聴きながら食事をし、そして失礼にも後片付けをしながら歌を聴く。

そんな楽な関わりをしてくれる、

いつもこどもたちとこの家のともだちでいてくれる素敵な存在、パブロです。