「聖マルティンの家」 の 2024年

ここ数年、世界中を席巻したコロナから、

やっと「聖マルティンの家」の皆も開放されたか?と思い始めた矢先、

仲間との別れや、戦争のニュースで悲しみにスタートした昨年。

しかし、学校へ通学が始まったり、パン工房を始めることになったりと、

嬉しいニュースも飛び込んで・・・

 

新たな日々に向けて、エルピス会は、皆様とともに「聖マルティンの家」を見つめ続けます。

 

※画像はクリックで拡大します


2024年3月31日(昭子さんよりメール)

 

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CAPEDISを応援してくださる皆さま

 

日本はいま春のいい季節ですが、花粉症で悩む方はつらいですよね。私もダメな1人。

さて3月のニュース。

 

33日は私の誕生日で喜ぶべき日なのですが、

 畑に泥棒が入りプレゼントをもらうべき私から物を盗んでいってしまいました。

 ただ、いつもだと私はほぼ確実に畑に1人でいる昼間の時間帯なのです。

 それこそCAPEDISで祝ってもらってたお陰で私の命も車も無事でした。

 不幸中の幸いとはこの事ですね。

 5か所のドアや鍵が壊されへやのなかはめちゃくちゃでしたが、

 少し金額の高い機械類などがある部屋だけには入ってなく、

 これも守護の天使がまもってくれたのでしょう。と皆で話しました。

 その日まではいつも1人で畑で寝ていたのですが、

 皆からもやめるようにとの忠告を受け入れ今はCAPEDISにいた2匹の犬を連れてきて守らせて、

 私は週に1回ほど寝ることにしました。

 こう言う事もあって2か所の管理は難しい。

 

310日は前年に比べ少し早めのバザーを決行。

 普通なら雨季もほとんど終わっている頃なのに、

 しかも土曜日は良く晴れたのに、日曜日は夜中から雨が止まず、

 少し小降りになったと思ったらまた降りこんなことが3度も繰り返され、

 仕方なく閉店時間を2時半にくりあげしなければならないバザーでした。

 それでも6種類の食事がすべて売り切れただけでも感謝です。

 その他今年は寄付金が多く集まり全収入は約2400㌦ほどになり、昨年より良い収入結果が出たのには驚きでした。

 職員が減った代わりに神学生や修道士さん、また、

 善意の日本人ボランティアさんたちの助けを受けた、とても良いバザーだったと後で思います。

 次の日、月曜日は晴天 なんでーーー。

 

パン屋さん頑張っています。

 バザーの日50個ほどの(4種類の)シフォンケーキを売り出しましたが皆売り切れました。万歳!

 聖週間、特に聖木曜日から、

 ここではビスコーチョという少し大きめの甘いパン(上に削ったココの実をまぶした)を食べる習慣があります。

 そのよい機会を逃すべからず、朝の5時半からパンつくり開始。

 安く売ったのにもかかわらず毎日の収入の5倍の利益でした。

 子供たちもみんな出来る場での手伝いをし、売り場にもみんな座って6時には完売しました。

 パンの周りには何十匹ものミツバチがその甘い匂いに誘われやってきました。

 その蜂に刺されないように恐る恐るの販売でした。写真撮り忘れて残念。

 

最後はちょっと心配なホスエ君。

 10日前ころからお尻が痛いと泣くようになり、

 近くの診療所に連れて行ってみてもらい薬も処方して飲ませてもよくならないので、

 今度は近くの市の病院に連れて行ったら即入院、そして手術と言われ、

 そのまま2時間ほどの手術。臀部にできた腫物の中の液体を今検査に出しています。

 3センチほどの傷口からまだ膿が出てますので退院はできません。

 ホスエ君は話すこともできませんし、動けないので24時間誰かが付き添わなければなりません。

 

 ただ、Capedisの職員は病院に行かせる訳にはいきませんので施設長と私で交代し、

 また以前働いた人でホスエの事を知っている人たちにお願いして毎日どうにかやってます。

 早く家につれてきたいのですがまだ膿が出ているうちは無理でしょう。

 早く回復するようお祈りください。

 

畑で今年初めてたくさんのカボチャが採れました。

 1つの大きさが30キロくらいあるのですよ。

 これもこの聖週間の時に食べる野菜で4つほどすぐ売り切れました。

 まだ畑には5つほどあります。

 ところが野ネズミがそれを食べ始め、残念ですがとうとう1つは豚のエサになりました。

 犬をCapedisから連れてきた代わりに、3匹いた子猫を2匹は知人に、1匹はCAPEDISに連れて行きました。

 

 そうしないと犬に食い殺されるからです。

 猫がいなくなったらまた野ネズミがこうやって野菜を食べる困ったものです。


2024年3月1日(昭子さんよりメール)

 

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22日、ホスエ君20歳と27日はシエロちゃん25歳誕生日。

 ここに来た時小さかった2人は、もう立派な大人です。

 特にホスエはこの家の責任者のようにいろいろとあったことを報告してくれるようになりましたね。

 シエロはいつも我が道を行くですが、しなくてはいけないことは手を抜くことなくやってくれます。

  ちなみにシエロの前にある大きなケーキはうちのパン屋で作った初作品。

 スポンジの柔らかさと味はOKただケーキを飾るクリームは失敗しましたが、

 でも上手にそれをカバーして素敵なケーキに変身。

 訓練しながら上達するのみ。次回をお楽しみに。

 

昨年夜間高校を卒業したELENAさん。

 精神がまだよい状態ではないこともあって、

 これを勉強したいといったかと思えば、次の日にはそれは嫌だと言い出したり、

 仕事をしたいと言うのでお手伝いさんのような仕事先を見つけ家の方も彼女の仕事ぶりに満足され、

 じゃあ来週からと話を付けた後行きたくないと言ったり。

 このままぶらぶらと過ごす生活に慣れさせるわけにはいかないので、

 彼女が以前生活していた養護施設に毎日8時過ぎに雑用の仕事に行かせ始めました。

 毎日違った仕事が与えられるようです。

 11時過ぎに帰ってきて自分で昼食を作って食べる。

 まだ始まって10日ほどですが、文句も言わずに今のところ頑張っているようです。

 1か月良い意味でこのリズムになれたら本格的に仕事に着かせることを念頭に入れながら観察しているところです。  

 

もう1人大変な少女は16歳の自閉症のアリソンちゃん、うちに来たのも14歳ころだったかな?

 とにかく犬猫のように自由に何もせずに生きて来たようで彼女も私たちも大変な毎日です。

 特に職員が変わってそれがとても彼女たちを不安定にしているようですがこれを乗り越えねばです。

 今回彼女だけを畑に連れて行き、ゆったりとした雰囲気の中で、

 しかも彼女の嫌いな仕事や食事つくりを一緒にやりました。

 見てくださいこの何とも言えない顔を。しかし最後までやらせました。

 食事も自分が作ったという満足感ですぐに平らげてしまいましたが、お替りするほど作らなかったのは失敗でしたね。

 

RONALDがメキシコに旅行に友達と行く計画を立てました。

 その前にみんなで行ってらっしゃいの昼食会をし写真を撮りました。

 

 彼の夢でうまくいけばアメリカまで行きたいとのことでしたが、メキシコだけで帰ってきました。

 2回目の外国旅行です。


2024年2月15日(昭子さんよりメール)

 

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2024年初め早々大地震という悲しいニュース、1月2日もしかり。

多くの亡くなった方々、家や思い出の品、そのほか沢山をなくされ、

今でも苦しんでおられる方々の為に、

遠くBOLIVIAからですが何時もお祈りを障がい者皆で続けています。

 

さて遅くなりましたがここのニュースを。

 

毎年のように職員の給料が上がることでCapedisの運営もどんどん苦しくなりますので、

 次々と職員の入れ替えをしています。

   11月に看護助士イサベルさんが夜の勤務に入りました。

   1月に学生のノエリアさんが夏休みの間だけという条件で昼の勤務に。

   2月から看護師助手のノエミさんが昼の勤務に入ってくれました。

   3人ともとても良い感じで若く新しい雰囲気になっています。

 

いまBOLIVIAは夏で時々強い雨が降り畑の草もアッという間にすごく伸びてしまいます。

 そんな時だからこそ畑仕事は多くなり、みんなで競争しながら草取りをし、楽しいひと時を過ごしています。

 写真がなくて残念ですがしっかり歩ける子たちは近くの森に入って薪集めをしました。

  

1月からパン屋さんでシフォンケーキを作って売っています。

 上村さんに日本で教えてもらってもう5年近くたってやっとそれが実を結びました。

 上村さん、ありがとうございました。好評ですよ。

 今インターネットで日本的な他の物を研究中です。

 

 ちなみに作っているのはEMILIOさんの2女のAMALIAさん20歳です。


2024年1月1日(昭子さんよりメール)

 

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29日朝から注文の3匹の子豚を殺し昼頃注文先に届けてきてやっと今年の仕事が終わりました。

さて今月は皆様にお届けできるうれしいニュースがいっぱいで嬉しいです。

 

①パン屋さん

 まだ専門のパン職人は雇っていません。

 うちの職員と子供たちが毎日好きなように入れ替わりで、できる所を手伝っています。

 クリスマスのクッキーやクリスマスの大型パン(パネトン)にも挑戦しました。

 まだ2軒ですが毎日届ける注文も来ました。

 来年は本気で職員を探さなければなりませんね。

 

②12月はホセ君パオラちゃんマリアルースそしてロサリオの誕生日が続きそれぞれにうれしい日を過ごしました。

 マリアルースは家に帰っているのでホセの誕生日にみんなで彼女の家を訪問し、一緒にお祝いしました。

 (写真がいっぱいになるので載せませんご了承ください。)

 

③ELENAさんが夜間の高校を無事卒業しました。

 彼女はつらい過去の出来事によって精神を病んでることもあり、

 卒業できるか最後までハラハラでしたがやり遂げた後のうれし泣き私たちも涙を誘われました。

 この経験が彼女の未来を大きく前進させますように。

 彼女は保母の専門学校に進みたいと言って私たちを驚かせています。

 皆様の応援をよろしく。

 

④RONALDも卒論無事合格。

 数人の大学の教授たちからも彼の頑張りに対する励ましと、

 感嘆の言葉が寄せられたと本人も嬉しそうでした。

 

⑤畑も久しぶりに16匹の子豚が無事クリスマス時期までにブクブク太ってくれ、年末最後の2週間は大忙し。

 3匹は2か所の修道院と1か所の神学校にお礼として差し上げ、

 他は皆無事にEMILIOさんのなれたさばきで処分されそれぞれの家に届けられました。

 それ以外に35羽の鶏と7羽の地鶏がみな注文を受け、

 EMILIOの奥さんが彼の子供たちの助けを受けてすべてさばいてくれました。

 

⑥Ancha sumajの店もこの時期に町の中心地で行われる様々な催しの機会を逃すまいと、

 時には土曜、日曜も店を開け頑張っていました。

 その中の1つに日本人会が主催した日本の文化の交流会にも招待され、

 家に有るすべての日本物を売りに出し良い収入を得ることができました。

 その他サンドウィチも100個ほどチーズいるパンなども300個と沢山の好評を受けることができました。

 

⑦どこでも同じだとは思いますがクリスマス前はたくさんの人やグループの訪問を受けます。

 私は畑の方に時間を取られていましたので1人1人にお礼を言う事はできませんでしたが、

 全ての善意ある方々に感謝いたします。

 これはここBOLIVIA の人だけの話ではなく、

 日本からもたくさんの方々の寄付が寄せられたとのメールを受けました。

 本当にありがとうございました。

 

2023年の世界情勢の悪化の為に2024年を皆が心配しながら迎えようとしています。

すべてを神様が喜ぶようにと考えながら過ごしましょう。

進んでよい年にするように