2015年7月 の 現地報告! です

【赤ちゃんが来たよ!】

5月末から産休に入っていた職員が生まれた子供をつれて来てくれました。

こんなときじゃないと赤ちゃんに接することってないので、とってもいい機会です。

ヨランダは嬉しそうに笑顔をなげかけ、ロサリアは触ろうとするけれど、力の加減を知らないので見るだけ・・・・

自分より小さくて守るべき相手だとは知っているみたいですが、恐ろしくて近づけきれなかった・・・・


【セレステの「一歩前へ!」】

5月から再度CAPEDISに通所するようになったセレステですが、2か月経ってやっと思い出してくれました!

スプーンを持って一人でご飯を食べること。

1年余りの間自宅で過ごしている間に色んなことを忘れてしまっていたセレステ。

彼女の学ぼうとする姿勢はどこにいても同じなのですが、どのように伸ばしていくかは周囲の人間の対応次第。

教育の重要性を感じる反面、それを施せる環境というものについても考えさせられます。

家庭が多くの問題を抱えて生活に追われてしまうとそれを続けることに精いっぱいになって、

こどもの声に耳を傾ける余裕をもてず、ちょっとの時間を割くことが難しくなるし、

ひとつの見方に陥ってさらに追い込まれるという状況を生む。

だから少しの助けで、少しの会話で窓が開かれて風が通るのではないだろうか?

お姉ちゃんのカローラは排泄コントロールや他者とのかかわりを思い出したりしています。

どこまで彼らの力になれるかはわからないけれど、

本人たちとその家族を見つめて、私たちも一歩前へ!を続けていくしかないと思います。


【寒いけれど、外で遊ぶぞ!】

6月からか週1回水曜日に行ける人みんなで農場に出かけている。この日は遊びの日。

CAPEDISのあるところよりもさらに田舎に農場があるから、山も近くて緑も多くて、

近くの下水の臭いはするけれど、空気もきれい。

のんびりして気分転換するには持って来いの場所なのです。

この日は外でサッカーの試合をしました。

駆け回るのが難しい子たちばかりだから誰かがボールを持つとそのボールを取ろうとせずに、

その子が蹴るのをじっと待つ、という態度をみんなが自然に知っている。

ゴールを入れて喜ぶことももちろん知っているけれど、

れよりもボールを蹴れるかどうかということに焦点を当てての遊び。

だからボールが蹴れたら「OH!」と歓声が上がる。

転んだり、破天荒な方向に蹴ったりして笑いが起こる。ほんとに穏やかないい一日でした。


【エレウテリオのチャレンジ】

4月から入所しているエレウテリオ。

本人と昭子さんと看護士たちの努力の甲斐あって、3つあった褥瘡は2つは治り、一つはかなり小さくなってきている。

長い間の病気の後遺症(と言えると思います)で、

すっかり「やってもらえることはすべて甘えよう」態度がしばしば見られ、

自分でできることも「できない、できない」と言って逃げ姿勢。

彼は2人の幼いこどもの父親。

そんなことではいけないと彼の意識変革を狙って午前中は看護士と2時間、

午後からは理学療法士とできるだけ立つ訓練をすることと部屋からでて食堂で食事をしてお茶碗も洗い、

できることをどんどんやらせるようにしました。

固くなった関節や硬直した筋力を動かすのは健康な人間には想像のできない痛みやきつさがあると思う。

けれど、家族とともに住まい、生きていくためにぜひ気持ちを強くもって前に進んでほしいと願っています。

がんばれ、エレウテリオ!


【My トマト】

7月に入ってからだったか、昭子さんがトマトを種から育てて、

苗に育ったところでカップに移してひとりひとりに希望の苗を選ばせて名前を付けました。

「どの子の苗が大きく育つか、どんな実をつけるか」

とみんなで苗の成長を楽しみにしているところです。

その苗も大きくなってきたので、ホセを中心にcapedisの敷地内に小さな畑を耕して肥料を混ぜて、

苗を畑に移す準備をしました。

ロサリオは監督さながら手すりに寄りかかってホセがせっせと働くのを斜めにみてばかり。

だから鍬を持たせて働かせました。5分と持ちませんでしたが・・・・・ホセよ、君は偉い。