2015年5月 の 現地報告! です

【アルフレッドの1ヵ月ミサ」

アルフレッドが亡くなってはや2ヵ月が経とうとしています。

ここボリビアでは通常なくなった後、

9日目、1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年と本人を思い出して、ごミサをあげます。

4月10日に亡くなって、1ヶ月後は5月10日ですが、彼の15歳の誕生日は5月11日。

それで一日ずらして、彼の誕生を祝う気持ちも一緒にミサをあげました。

教会でのミサの後、お墓に行ってお祈りしてきましたよ。

楽しそうな雰囲気ですよね。アルフレッドの人格そのものです。

彼のお墓にはケーキもお供えしました。ケーキ、おいしかったかな?


【マルシアルとホスエ】

日常の一コマ。

ホスエは誰とでも仲良くなれる子ですが、マルシアルとまるで兄弟みたいになってます。

マルシアルの方がホスエと遊びたいみたいです。

ホスエが暇な時を見計らって「部屋に連れてきてよ」と職員に頼むほどですから。

マルシアルは褥瘡治療のためにベットで腹ばい状態を余儀なくされているので、人恋しいのもあるでしょう。

微笑ましいショットです。


【クレイネルとマリア】

ご紹介はしていたベニー県からの姉妹、クレイネルとマリアです。

クレイネルは患者さんでCAPEDISに到着した翌日が15歳の誕生日。

日本でいう成人の祝いと同格の大きなお祝いの時なのに、CAPEDISですることになるなんて…

彼女の症状はひどい頭痛と片耳が聞こえにくいというものでした。

脳の検査と必要ならば手術のためにやってきたのですが、検査の結果手術をできる場所ではなく、

何も打つ手がない状況で、希望の持てぬままベニーへと帰って行きました。

ただ、ガンではなく生まれつきの脳の形?配置?のため痛みがあるとのこと。

彼女はその痛みと付き合っていくしかないようです。お祈りください。


【カルロス12歳の誕生日】

CAPEDISのこどもではなく、農場を世話している家族の長男。12歳になりました。

長男なので父親の仕事を見ながら覚えるみたいです。意志の強そうなこの眼差し。

サッカーをやっていて、彼のチームは強いんですよ。このまま健やかに成長しますように!


【オリンピック】

これは6月に入ってからのものですが、紹介します。3

施設だけ参加の小さなオリンピック。でもしっかり練習はしました。

それぞれの能力に合わせた競技に参加して、普段リハビリでやっていることを活かして、

駆けたり投げたり、掴んだり、車椅子を押したり…

競って相手に勝とうとする子はヨランダとホスエくらいでした。

「よーい、ドン」の声にホセなどは聞いてもいない…

ホスエのこの表情、集中した顔を見てください!

「やってやるぞ~メラメラ」が伝わってきませんか?

しっかり勝ってうれしそうにハイタッチしてました。


【カローラの成長】

カローラは5月から再度CAPEDISに通い始めた自閉症の女の子、20歳です。

重度の自閉症といっていいのかかなり難しいケースです。

身体的な病気は何もないのですが、排泄も食事も身に付いていない状態です。

2013年まで通って来ていて、1年で排泄はある程度、

食事は一人でスプーンで食べれるようになっていたのですが、

外来部閉鎖に伴って1年自宅で過ごす間にすべてはもとに戻っていました。

で、改めてトイレットトレーニングと食事を一人で摂る訓練を始め、

活動への参加を少しずつ促して自分の世界から外の世界に意識を向けていくように関わっています。

それでこの写真。職員が「カローラ」と名前を呼んで、その職員のあとについていく、という練習。

この時は調子が良くて、お花に水をやるところまでできたようです。小さな1歩。でも大きな1歩。


【ボランティア紹介】

(平塚ゆうじさん:メモをとっている方、志村けいたさん:理学療法士)

6月に入って日本からボランティアさんがやってきました。

まだ1週間もたっていませんが、今週から働いてもらっています。担当はホセとロサリア。

ゆうじさんは日本で身体障がい者の施設で働いた経験があって、

ポイントを押さえた関わりをしてくれています。

ことばの伝わらなさに苦しみながらも楽しくやってくれることと思っています。

けいたさんはJICAの方で、月曜日の午後3時間来てくれてうちのリハビリの職員に技術を教える目的です。

エレウテリオなどは

「毎日この人にリハビリにあたってもらって自分は歩けるようになるんだ」

なんて言って、とっても効果を感じているみたいです。チャンスを逃さず、

他のこどもたちもどんどん取り組んでいきたいです。ロサリアが歩けるようになったらいいなぁ。