2015年 12月 の 現地報告! です

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こんにちは。

いよいよ2015年最後の月になりました。過ぎてしまえばやっぱりあっという間でしたね。

2016年になって、もう半月が経ってしまいました。

12月はお誕生者が4名とクリスマスイベントなどなど行事が盛りだくさんでした。

そして12月20日からは畑にお引越しして2週間を田舎ぐらし。そのときの写真を撮るのを忘れていて、

というかカメラを持っていくのを毎回忘れる始末で、面白場面を取り損ねてしまいました…

CAPEDISでの生活とはずいぶんと違うまったりゆっくり自然がいっぱいな日々でしたからね。

Ronaldなんかは「あ~、つまんね~」なんて毎日つぶやいていましたよ。

「楽しみなんてものは自分で見つけ出すものだよ、君。そのつまらなさを楽しみなさい」と返しておきました(笑)


【デルフィーナの卒業式】

前報告した10年前にCAPEDISで足の治療とリハビリをしていたデルフィーナ。

成長して今年20歳になりました。

2年間通ったコンピューター関係の専門学校を卒業し、いよいよ働き始めます。

ですが、うまいこと専門の仕事が見つかるわけではなく、

家政婦の話がありましたが、彼女にとっていい話とはいえずANCHA SUMAJでしばらく働いてもらうことになりました。

一緒に写っているのはデルフィーナの家族と卒業式に招待された人たちです。

この弟さんは4年前から行方知れずになっていたのですが、

無事に家に戻ってきて卒業式にも参加することができました。おめでとう、デルフィーナ!


ロースメリーの働きぶり】

いつからだったか、12月に入ってからANCHAでゼリーの販売をしても、あまり本人がやる気をみせず、

これは交通費の無駄遣いだということで、CAPEDIS付近で一人でゼリー売りをすることになりました。

前日にゼリーの準備をして、朝9時から売りにでかけます。

数週間が経って、販売にも慣れてきたようす。

一見しっかりやっているように見えるのですが、お金の勘定がまったくできていなくて、

担当者と「1ボリ足りん」とか「このお金はどっから来たんか」とかやっています。

お金の勘定ができるようになるまでには長~い道のりですが、

きっと騙されたり、間違えたりしながら覚えていくかな…?…?…いかんかも。

少なくとも彼女のお客がついて、怒られたり面倒みてもらったりしながら他者への態度を学んではいるので、

彼女の変化をみながら仕事とお金と生活がつながっていくようにしたいですね。


マリア・ルースの誕生日】

12月14日はマリア・ルースの誕生日でした。

この日のマリア・ルースは大忙しでたくさんのお祝い電話がきていました。

いつも丁寧な人付き合いをしている彼女らしい。

弟のクリスティアンがケーキをもって参上して、

長いつきあいの職員(彼女にとってはおともだち)は旦那に頼んでバースデイコンサートをプレゼント。

そして私は夜彼女とおでかけしました。

ミサに行った後にクリスマスイルミネーションに飾られた街をお散歩。そしてお茶しました。

とってもささやかなお出かけだったにも関わらず、翌日彼女は、

昨夜は何だか興奮して眠れなかった。クリスマス時期夜の街を散歩するのは私の夢の一つだったのよ。

 このあと何年も昨日のことを思い出して楽しい気持ちになれるわ」

とまたいじらしいことを言ってくれたのでした。

いつもほとんどすべてのことに助けが必要な彼女だから、

健康で動くことに不自由ない私からするとなんの変哲もないようなことが、

きらきらと輝く宝物みたいに感じられる心をもてる。

それはしあわせを感じる能力の高さを表しているようで、羨ましく、そして真似したい生き方です。

おめでとう、マリル。


【日常のひとこま】

毎週火曜日はCAPEDISの外掃除。

もう1年は続けているのでシエロなんか慣れた様子でゴミを拾いあげていますね。

むしろ職員に一つもゴミがなくなるまで掃かせるということまでやる。

ホスエは…ま、箒を運んでいるだけですけれども。

そうですね、環境をきれいに保つことをしる機会にはなっていると思います。

ゴミをみて「そこに落ちているよ」と教えてくれたりしますからね。

ただ、掃除し終えた5分後には新たなゴミが捨てられているのですけどね。

教育の問題で、衛生観念がないのです。

だから一見きちんとしたように見える人でもティッシュで鼻かんで、ぽいっと道端へ。

サンドウィッチを歩き食べしてナプキンをぽいっと道端へ。

さらには移動中のバスの窓からこどもの汚れたおむつをぽいっと道端へ。親がするからこどももする。悪気なくする。

JICAで学校や役所に派遣されている人たちは環境問題を考える活動をしているようです。少しずつですね。


【クリスマスが近いから】

やっぱり国教がキリスト教だと12月はクリスマスが近いので、いろいろな形でのご寄附をいただきます。

この日はコチャバンバの女性の会が訪問してくれました。

支援金をもってくるだけでも済んだでしょうに、

それだけではなくて手作りのクッキーやお菓子、ジュースももってきてくれました。

女性の会へ寄付の話をしてくれたのはいつも教会のミサであうご婦人です。

私たちが頼んでいなくても、機会を見つけて私たちを助けようとするその態度、生き方に感動です。

このように人々からの支援の心を感じるとき日本で長く支援してくださっている人々にも思いをはせます。

「いつもはできない、たくさんはできない、でも見守りたい」といった暖かなものです。

いつもありがとうございます。


【クリスマスが近いから2】

近くに住んでいるシスターたちが夜のお祈りのお手伝いに来てくれました。

祈りや神さまのことを踊りやクイズに教えてくれました。みんな楽しそうですね。


終業式とお知らせ】

ボリビアの公立学校は12月から2か月の夏休み。

CAPEDISも12月20日から1月3日まで夏休みをとりました。

だから休暇に入る前に終業式を兼ねてクリスマス会をしました。

バーベキューとプレゼント交換。普段にない、いっぱいおいしいもんを食べたいだけ食べられる日。

そして家族のある人たちMarcial, Eleuterio, Yola, Maber,Celestina,Elena、MariaLuzは家に帰っていきました。

戻ってくるかどうかはそれぞれの状態によって違っていて、もう治療がすんだ人、

治療やリハビリが終わっていようといまいと自宅で、家族のもとでやっていくべき時期が来た人たち、

Yolaみたいに家族が見つかったひと、まだまだ訓練が必要だけれど本人の希望により戻らない人とさまざまです。

このうち戻ってきたのはMariaLuzだけでした。

このあとはあまりに遠いところに住んでいない限りは、

家庭訪問をしながら支援を終えるのか継続して他の形で支援していくのか決めていきます。

地域の中で困難を抱え過ぎることなく、だからといって支援を与えすぎるでもなく、

丁度良いあり方を探していきたいです。


夜のおでかけ】

通いの人たちがお家に帰って、たったの8名になったCAPEDIS。

夜のおでかけも余裕があって、楽しめました。

毎年クリスマスシーズンになると町はイルミネーションで彩られます。

今年は去年よりももっと豪華になっていました。

たくさんの光、その色や動きに見とれている人、出店に釘付けのひと、

馬車やお人形と写真を撮るのに張り切っている人いろいろで、みんな楽しめた様子でした。