2015年2月 の 現地報告! です

【カーニバル】

やってきました、カーニバル!

個人的にはとっても苦手な季節。なぜなら連日ずぶぬれになるから・・・

でも毎年カーニバルを体験するうちにボリビアの文化的なものを少しずつ理解しつつあります。

2月16日17日で、祝日になります。

でも1週間前の木曜日が男性を濡らしてお祭りし、翌週の木曜日に女性を濡らしてお祭りし、

16日17日は当然のことながらボリビア中の家族がお家ですごし、通りで水合戦。

しかも雨季で太陽がでないので、非常に寒い!それでもみんな楽しそうにやってます。

17日火曜日に「K‘oaコア」という原住民(アイマラ族)の儀式を行うのが習慣。

アイマラ族の儀式であるため、ボリビア全土では行っておらず、

一部アイマラ族が存在した場所に限定して続けられているらしい。

炭の上に神様にお願いしたいことの絵が描かれたもの

(例えば、家・食物・車・開運・愛・こどもなどなど)を置いて、もやし、

煙に載せてパチャママ(意味は大地)と呼ばれる大地の神を祀るのです。

煙は各部屋を巡ってまかれ、ここもあそこも祝福されるようにとの意味があるらしい。

我が家、聖マルティンの家はクリスチャンなので本来は必要ないのですが、

こどもたちも職員もボリビア人であるし、文化を大事にする意味で行っています。

これをしながら、日本の教会も仏教徒の融合的側面があるなぁと考えたのでした。

何はともあれ、濡れて遊んで大人もこどももおもいっきり楽しんだカーニバルでした。


【ロナルドの大学生活はじまる!】

ローナルの大学が始まりました!

2月18日からローナルが大学に通い始めました。

入学手続きの時にはなかったスロープも3月になってからできあがり、

大学側から誠実な態度を示してもらえました。

知的な障害はないけれど、

身体的にはほぼ全介助のローナルにとっても周囲の支援する側にとっても大きなチャレンジの時です。

まずはタクシーで40分~1時間かけて大学へ行くにもタクシーが車椅子の人間を拾ってくれなかったり、

乗車するのを手伝うことを嫌ったり、荒い運転で車内で姿勢が保てなかったりと細かい困難はいろいろ。

交通費の問題もあって、決まった人と契約したくて探しているけれど、

なかなかすぐには見つからない状態です。

今は決まった運転手3人に連絡をとって、都合がつく人に頼む方法をとっているローナル。

3人ともダメな時に初めてタクシーを呼ぶか通りで捕まえることをします。

それから大学について誰かに手伝ってもらって車椅子にのせてもらい、

教室まで連れて行ってもらわなければいけないのですが、

それを大学の警備員にお願いして・・・教室前で待機して、

教室内に移動するのを手伝ってもらうのは同じクラスに参加する生徒にお願いする・・

かれこれ3週間は経ちますが、教室が突然2階に変更になったりして、

大学側に抗議することもまだまだこれからです。

とまぁ、始まったばかりの今は大変困難を抱えていて、

私たちもどこまでどのようなことができるのかを日々思案していますが、

たどたどしくもひとつずつ乗り越えていけたらいいなと思います。


【シエロの誕生日】

2月2日のホスエの誕生日に続き、27日はシエロの16歳の誕生日でした。

他のこどもたちと同様にこの日はすべてが特別。

前日から彼女のお気に入りの職員の家に泊まり、祝ってもらった上に、お昼ご飯は彼女の好物。

今年はカレーを食べました。

甘いものが苦手な彼女なので、ケーキはやめてピザ。

最後までにこにこで上機嫌でしたが、翌日には現実にもどって冷めた顔で人参の皮むきしてました。

成長したなぁ。


【昭子さん、お誕生日!】

これは3月報告になってしまいますが、写真があるのでついでに送っちゃいます。

私の上司、我が家の母親、昭子さんの誕生日会が3月3日に行われました。

今年はどういったわけか、昭子さんが積極的!

いつもは祝われるのを嫌ってる感すらあるというのに、

今年は農場の都合で豚の処理が必要ということもあったのですが、豚肉を準備し、ジュースを買い、

お花をいける・・・・ま、私が気が利かないことや昭子さんの思いやりがあいまって、

こんな状況を生んだのだと思います。

わたしたちからは「わたしたちの手」と題する冊子をプレゼントさせてもらいました。

こどもたちはもちろんのこと、職員もまぜこぜにして、クイズ式で誰の手か当ててもらう。

記憶によると3人くらい当ててました。20人ほどあったのですがね。

さすが昭子さんの誕生日。

こどもたちもとっても嬉しそうに誕生日の歌を歌っていたし、

もと利用者さんのアレクサンドラはお姉さんが作ったケーキを持参してくれるし、

暖かい時間を過ごすことができました。

昭子さんにはいつまでも元気でいてほしい!

切実にそれぞれが願っています。